【読書】医者が教える食事術 最強の教科書
- 2018.06.03
- 読書

今回はこちら
著者は糖尿病専門医です。
5月18日に「金スマ」にも出演されていたそうで、既に読まれた方も多いかも知れません。
これまで、本ブログではコンディションを整えるために「睡眠」について勉強してきました。今回、「食事」についても理解を深め、さらなるパフォーマンスupを図って頂けたらと思いますので、ゼヒ過去の記事も併せて読んでみてください。
ではまず、この本の要約を
【要約】
一言でいうと、この本を読んで得られることは
健康で活き活きとした生活を送るための食事術です。
・・・はい。本のタイトルから大体分かりますね。要約が下手だったかもです。苦笑
具体的には以下の事を教えてくれると思います。
・血糖管理の重要性
・現代の食事の危険性
・最新医学に基づいた新しい常識と体に良い食べ物
本稿では特に読んで良かったと思う
血糖管理の重要性について学んだことを書きます。
【血糖管理の重要性】
なぜ、血糖管理が重要なのかというと、不適切な血糖値の管理が以下の3つの不利益を引き起こすからです。
・不調(仕事中に眠くなる、集中力が続かないなど)
・肥満
・老化
血糖値が仕事のパフォーマンスや、美容、健康に関わるということです。ここでは不調について、そのメカニズムを簡単に紹介します。
(不調~不適切な血糖値管理が引き起こすもの~)
「今日も1日、頑張ろう」と毎朝、自販機で缶コーヒーを買い、会社のデスクでグイっと飲む。こうした日課が欠かせないという方もいらっしゃると思います。もし、この時の缶コーヒーが「糖質タップリ」のものでしたら今すぐやめた方がいいです。
この習慣が、「血糖値スパイク」を引き起こし、不調の原因「反応性低血糖」を引き起こすからです。
つぎの図をご覧ください。
手書きです。笑
こちらは血糖値の変化のイメージ図です。赤い曲線の缶コーヒーなどの清涼飲料水が急激な血糖値の上昇を引き起こしていることが分かると思います。対して、ご飯やパンなどの固形物も血糖値は上昇しますが、上り方は緩やかです。消化吸収の時間に差があるためこのような違いがおこります。
健康な人間の体内には約4.5Lの血液があり、その中のブドウ糖濃度は空腹時90㎎/dLとなっています。つまり、血液中には4g前後のブドウ糖が存在します。それだけあれば十分だからこの数値になっているとのことです。
そこに、例えば「BOSS カフェオレ」(1本あたりの炭水化物量14.8g)がドバーっと体内に入ってきたら(血糖値スパイク起こしたら)、人間の体が想定していなかったことが起こります。
正常な人なら液体の糖質をとると、すみやかに約30分後、インスリンが出ます。しかし、絶えずこうした血糖値スパイクを起こしていると、膵臓が弱り、血糖値を下げるインスリンの放出が遅れがちになります。その間にに血糖値がぐんぐん上昇します。そして、その上昇ぶりに慌ててインスリンが遅れて大量にでて、今度は血糖値を下げすぎてしまうことが起きてしまうのです。
これが、「反応性低血糖」です。
反応性低血糖は清涼飲料水を好む人に多く見られ、アメリカでは良く知られた概念なんだそうです。反応性低血糖の症状は、疲れやすさ、眠気、不安、同期、やる気がでない、めまい、吐き気、頭痛、イライラする、目がちかちかする、、、と多岐にわたります。
「最近やたら眠くなる」「どうも集中力が続かない」といった方は、この血糖値スパイクに心当たりがあるのではないでしょうか?
しかし、なぜこうしたデメリットがあるのにも関わらず、私たちは「ああ、甘いジュースが飲みたい」、「コーヒーでリフレッシュしよう」となってしまうのでしょうか?
そこには、脳科学的な理由が存在します。血糖値スパイクが起きた時、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が放出されるからです。これが理由です。
また、この時、ハイな気分になります。「至福点」と呼ぶのだそうです。現代人の多くは「糖質中毒」になっているとのこと。
血糖値が急上昇して「至福点」に至る→インスリンが大量にでて血糖値が急激に下がる→ハイな気分から一転、イライラや眠気など不快な症状が出る→「またあのハイな気分になりたい」と血糖値を上げる糖質が欲しくなり摂取する、、、(以下繰り返し)
アメリカの国立薬物乱用研究所所長のノラ・ボルコフ博士は「薬物依存と食べ過ぎはメカニズムが似ている」と指摘しているとのことです。
また、著者の先生曰く、実は清涼飲料水などのメーカーは、人の至福点について計算し尽くし、商品を設計しているとのことです。お、お、恐ろしい。
【まとめ】
さて、いかがだったでしょうか?本稿をまとめると、
俺はもうジュースは飲まん、、
といったところでしょうか。
まあ、タマに飲むぐらいならいいかもですが、至福点にまんまとやられないようにしたいところですね。
実は、ここまで書いた内容は本書の5分の1くらいです。笑 もしかすると10分の1くらい?かもです。
それくらい読んでためになる内容が満載であると思います。
気になる方は是非手に取ってみてください。ではまた次回。
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