7年間とお納豆

7年間とお納豆

今日は薬と食べ物との相互作用について日常業務からの学びがありましたので記しておきます。

出来事


夕方、ルーティンワークが落ち着いたころ間質性肺炎で入院されている患者さん(60代の男性)のところへ訪室しました。

ひと通り処方薬の薬効を説明し終え、タクロリムスを使用しておりましたので

「グレープフルーツ(ジュース)は薬効が強くなってしまいますので飲まないようにお願いいたします」と話をしたところ、、

患者さん「家ではジュースよく飲んでいたわ。教えてくれてありがとう。」

 

と言って下さり。ひと安心。さあ次の患者さんの所へ行こうと思っていたら、、

患者さん「いやぁありがとう。食べ物と薬の事なんか教えてくれへんもんなぁ。心臓の薬で血液サラサラの薬を飲んでるんやけど、TVで納豆とサラサラの薬がイカンって言うもんでさ。納豆は朝昼晩と食べるくらい大好きやったんやけど、それから7年間食べてへんのさ。」

?(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾?おや?

もしかしてワーファリンの事言っている?この方はバイアスピリンを飲んでるんやけどなぁ?

(食べ合わせなかったから何も言われなかったのは当然だよなぁ)

「確かにワーファリン使われている方は納豆は薬効を弱めちゃうからダメなんですけど、〇〇さんはそれとは違うバイアスピリンって薬を飲んでいるので納豆大丈夫ですよ。」

患者さん「ええ!!ホンマか!?」

うそのような本当の話です。

タクロリムスを服用されていたので食べ物(グレープフルーツ)との相互作用の話を切り出したのですが、思わぬ話になりました。

TVは正しい情報を伝えていたのですが、受け手の患者さんに正しく伝わっていなかったのだと思います。

学び

今日の出来事から以下の2点を学びました。

・正しい情報を伝えても、相手に正しく伝わっているかは別

・食べ物との相互作用がなくても「食べ物との飲み合わせはありませんよ」のひと言をかけるべし

最後に

これからは大好きな納豆をたべてもらえそうで嬉しいです。

今回の事のように

「?(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾?おや?」と思う事って結構あるんです。

「食べ物との飲み合わせはありませんよ」といったちょっとした声かけを心掛けたいと思います。

僕の好きな納豆です。

ご飯に染み込むつゆが美味いんです。

ではまた次回。