【読書】嫌われる勇気
- 2017.08.16
- 読書

最近、タイトルにある書籍の続編「幸せになる勇気」を購入しました。
こちらの本ですね。最近話題となっているアドラー心理学の本です。
では、以下にまとめを記載します。
【要約】
アドラー心理学を対話形式で解説してくれている。アドラー心理学は「幸せに生きるための方法」を提示してくれる。アドラーは「すべての悩みは対人関係である」と断言しており、「幸福とは、貢献感である」と定義している。
【アドラー心理学の前提:2点】
①人生の対人関係の不可避のタスク
「仕事のタスク」、「交友のタスク」、「愛のタスク」がる。これらと向き合うことで、アドラー心理学が掲げる目標を達成できる
②アドラー心理学の目標
行動面
「自立すること」、「社会と調和して暮らせること」
心理面
「私には能力がある、という意識」、「人々はわたしの仲間である、という意識」
【学び:4点】
①目的論
人は何かしらの目的に沿って生きている。アドラーはフロイト的な原因論を否定する。原因論の住人である限り一歩も前に進めない。経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定する。自分がどう生きるかは自分で決定できる。
②人生は他者との競争ではない
対人関係の軸に競争があると対人関係の悩みから逃れられない。なぜなら競争には勝者と敗者がいるから。健全な劣等感は他者との比較から生まれるものではなく、自身の理想から生まれるもの。
③課題の分離:対人関係の出発点
人生をシンプルにする第一歩。おおよその対人関係の問題は他者の課題に土足で踏み込むor自身の課題に土足で踏み込まれることで発生する。他者の課題には介入せず、自身の課題にも介入させないようにする。「その選択によってもたらされる結末を引き受けるのは誰か?」の視点で自身と他者の課題を見分ける。
アドラー心理学では他者からの承認を求めることを否定する。他者の人生を生きるのではなく、自分の人生を生きる。他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。自由になれない。
自身が他者の期待を満たすために生きていないのなら他者もまた自身のために生きているのではない。他者が思うように動かなくても怒ってはいけない。
一方、課題は分離するが、放任主義を推奨しているわけではない。「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」のアプローチで介入する。
あくまで縦の関係ではなく横の関係でありつつ、勇気付けをする。叱ったり、褒めたりではなく、感謝をする。叱ったり、褒めたりは縦の関係になる。能力がある人がない人に下す評価になってしまう。叱られたり、褒められたりした人は「能力がない」という信念を形成してしまう。
④共同体感覚:対人関係のゴール
他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを共同体感覚という。この所属感を得ることは人間の基本的な欲求である。所属感は人生のタスクに立ち向かわないと得られない。また、「自己受容」、「他者信頼」、「他者貢献」の3つが必要となる。これらは円環構造として結びついている。
人は「わたしは共同体にとって有益なのだ」と思えたときにこそ、自らの価値が実感でき、人生のタスクに立ち向かえる。価値を考えるときは「行為」のレベルの価値だけでなく、「存在」レベルでの価値を考える必要がある。
注意しないといけないのは承認欲求を通じて得られた貢献感には自由がない。共同体感覚さえあれば、承認欲求は消える。普通であることの勇気を持つ。過去も未来も見ずに「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てる。
【人生に迷った時に思い出すこと:3点】
①より大きな共同体の声を聴く
②他者貢献(目に見える価値でなくて良い、価値の判断を下すのは他者の課題)
③「いま、ここ」を生きる
【感想】
著者によると「嫌われる勇気」はアドラー心理学の「地図」と言われています。続編の「幸せになる勇気」は「コンパス」と言われており、具体的な行動指針を示しているとのことです。また、読み終えたらまとめを掲載したいと思います。
「課題の分離」をしながら「いま、ここ」を生きる。
いろいろな邪念にさいなまれてしまうのが人間ですが、頑張って実践していきたいと思います。
気になる方は是非読んでみてください。
-
前の記事
【読書】7つの習慣 ラスト 2017.08.11
-
次の記事
アーターマーからっぽのほうがー 2017.09.18